お客様名 | N様 |
---|---|
住所 | 尾道市瀬戸田町 |
費用 | 約3,000万円 |
工期 | 約120日 |
リフォーム箇所 | リノベーション(全面改修) |
築年数 | 65年 |
築65年。期待を裏切らない古民家らしい古民家。施主様の趣味を活かすべく「おもてなし」をコンセプトに再設計しました。 解体してからわかる、予期せぬ物(束石・長石・梁等)があった際には、排除するのではなく、これらをどう融合させるべきかを一番に考え実践していきました。 地元の山から切り出された構造材の数々は、まさに逸品。昔×現代の融合で、技術や想いを引き継ぐ『家』に仕上げました。
お客様のお悩み
【ご希望】①寺子屋のようなことをしたい。
②地域の人や教え子たちが気軽に訪ねてくる場としたい(元々人が集まる家だった)。
③趣味を生かす(料理「寿司職人になりたかった」、音楽・書・絵画・陶芸・そば打ち)。
④仏間は触らない。
AEMリフォームからのご提案
ありがちな古民家再生にならないよう、建物のポテンシャルを最大限に引き出ため
構造材の再利用を積極的に行った。
既存の柱・梁が空間を織りなす主となり、
壁・床がそれらを引き立てる空間へ。
バリアフリーを考慮しながらも
「段差を楽しむ」
「段差が持つ味わい」
「段差で空間を構成」を試み、
吹き抜け・トップライト・適切な部屋の配置により日光を積極的に取り込むようにした。
現代の意匠を取り入れること、
建築当時の大工の技術を踏襲すること、
それらをバランス良く融合させました。
間取り
After
機能と価値の刷新
機能と価値の刷新
Before
-
玄関
-
応接室
-
居間
-
居間(離れ)
玄関
応接室
居間
居間(離れ)
担当者より
現場調査からご契約まで40日間と非常に短期間でした。
その反着工してからは、大変難儀をしました
(範囲が広い上、施工難易度は高く工期が短い)。
解体後に直面する新たな事実もたくさんありました。
いまから思えば、構造材の状態が頗る良かった事で
とても助けられたなと思います。
限られた予算と工期の中、建物の品質ををどれだけ昇華していくことができるか、
これが課題だったと思います。
2019年夏。
今できる事を精一杯やり切った、ひとつの答えです。